田舎に住んでいる。
田舎ではあるが、なんとか
仕事はあるのでありがたいものだ。
何年か前のこと、
いろんなことで思い悩んでいた。
『自分の存在って何?』みたいな
ことまで考えたりしていた。
思春期の少年でもあるまいし…(笑)。
そんな日々を過ごしていたある日、
仕事を終え、車で帰宅する途中
前の車が蛇行するので『何かな?』
と思ったら、猫が轢かれていた。
少し先で車をとめた。
普段の自分なら『うわっ』と思って
通り過ぎていたと思う。
特に動物が好きなわけでもなかった。
ただ、
せめて葬ってやろうと思った。
そうは思ったが、
さすがに素手で触るのは嫌だった。
軍手をはめて
その上にコンビニ袋をかぶせて、
作業着を入れていた紙袋を持って
轢かれた猫の所に行った。
猫はわずかに痙攣していた。
しかし、すぐに動かなくなった
車に轢かれたにしては
驚くほどきれいな亡骸であった。
轢かれたというより
撥ねられたのであろう。
亡くなったばかりの
灰色の綺麗な猫を、
少し油の臭いのする紙袋を
横にして、ゆっくりと入れた。
大人の猫だったのかな?
少し小さめの猫だった。
自宅の庭に穴を掘って
紙袋のまま猫を葬った。
縁もゆかりもない猫が1匹、
この世からいなくなっただけ…。
涙を流す理由もなかったし、
事実悲しくもなかった。
ただあの日以来、帰ると
庭に葬った猫に「帰ったぞ~」
と声を掛けている。
お前が生きていたこと、
俺だけでも忘れずにいるから。
『夜間走行さんが餌やりボラさんをされている地区の地域猫のグレーちゃん』
夜間走行さんの所に撮影に行った時の地域猫ちゃんの動画です。 うちの地区にもグレーちゃんが2匹います。 全国に何匹のグレーちゃんがいるのでしょうかw。 ※私たちの動画で地域猫への理解が広がってくれると嬉しいです。 |
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