婆ちゃんのことが大好きな猫の話。
名前は『まさおさん』
亡くなった爺ちゃんと同じ名前で
婆ちゃんがつけた。
うちは婆ちゃんと両親と私たち
(私と妹)が一緒に暮らしている。
猫のまさおさんは婆ちゃんが
散歩に行ったとき拾ってきた。
ていうか、勝手についてきたらしい。
獣医さんが言うには
まだ1~2歳くらいとのこと。
そのまま飼うことになり、だいたい
婆ちゃんと一緒にのんびりしている。
この春、婆ちゃんが体調を崩した。
もともと持病があり
度々体調を崩すことはあったのだが、
今回はかなり酷かった。
入院を勧められたが婆ちゃんが頑なに
拒否したため自宅療養となった。
夏前になっても婆ちゃんの容態は
一向に良くならなかった。
家族でも『覚悟を決めておいた方が
いいかも知れない』と話し合っていた。
そんな状況の中、今度は
猫のまさおさんの体調まで悪くなった。
ごはんも水も受け付けず、
痩せてしまい、起き上がることも
できない状態になった。
病院に連れて行っても原因不明。
点滴で何とか
生きながらえているような状況。
しかし不思議なことに
猫のまさおさんが体調を崩したら、
婆ちゃんの体調が急速に回復し始めた。
『猫は飼い主の身代わりになる』
みたいなことを
ネットで見たことがある。
しかし、もしそうだとしても、
まさおさんは猫ではあるが、
もう、うちの家族の一員なのだ。
『絶対何とかする！』という決意で、
両親と私と妹で
毎日のように病院に通い、シリンジで
流動食や猫のミルクを与えた。
そして、猫が食べられそうなものは
何でも試した。
体調が良くなってきた婆ちゃんも
まさおさんを撫でたりして力づけた。
そんな家族の願いが届いたのか、
それとも、
まさおさんが
『これで逝ったらさすがにまずいな』
と思ってくれたのか徐々に回復。
婆ちゃんの手からクリスピーキッスを
『カリカリ』と音を立てて食べた時には
家族から歓声が上がった。
今は、婆ちゃんもまさおさんも体調を
崩したことなんてなかったかのように、
一緒にのんびりと
まったりした時間を過ごしている。
こんな平和な時間が
いつまでも続きますように…。
| 『遊歩道東屋のベンチで豆父に甘える、地域猫の茶トラのやっくん♂』
うちの方では明日から雪が降りそうなほど寒いです。 みなさんの所はどうでしょうか。 これだけ寒いと猫たちが心配になります。 時間が出来たら見に行こうと思います。 |
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