まだ私が小学生の頃だから、
今から20年ほど前の話。
うちの庭に1匹のガリガリのキジ猫が
現れるようなった。
うちは親も私も猫好きなので
ごはんをあげていた。
元気がなかったのでたぶん
病気だったんだと思うが、
警戒して触らせてはくれなかった。
それでも、庭のごはんは
食べているようだった。
しばらくして玄関に
真っ黒なゴミみたいなものが
落ちているようになった。
何だろうと思って母は
片付けていたのだが、
ある日、干からびた蛙だと気づいた。
次の日、庭に来たキジ猫に母は
「カエルはいらないからね」と言った。
すると数日後から、
バッタが置かれるようになった。
また、庭に来たキジ猫に母は
「気持ちは嬉しいんだけど、
何もいらないのよ」と言った。
すると、次の日から
何も置かれなくなった。
『ごはんをあげても太らないし、
何とか捕まえて病院につれていけ
たら』という話を家族でしていた。
しかし近くに行くと警戒して
逃げてしまう。
そんなある日、
私が母と玄関先にいるとキジ猫が
何かを咥えてやって来た。
見ると、どこから持ってきたのか
クマのかわいいぬいぐるみ。
「あらあら、なっちゃんへの
プレゼントかしら」と母。
キジ猫はぬいぐるみを
玄関先に置いて座っている。
いつもはすぐ逃げていくのに
逃げずに座っていた。
私は猫の元に行き
「ありがとう」と言って撫でた。
初めて触らせてくれたキジ猫に
母も驚いていた。
キジ猫は何も言わず去っていった。
ぬいぐるみは泥で汚れていたので、
キレイに洗って下駄箱の上に。
その夜、「もしかしたら捕まえられる
かも知れないね」と家族で話していた。
しかし、次の日から
キジ猫はパッタリ来なくなった。
それから数年後、私が中学2年の夏前。
庭に弱ったキジ子猫が
迷い込んで来た。
すぐ保護して病院に連れて行き、
うちの飼い猫になった。
その子もすでに16歳。
実は20年前のキジ猫が持ってきた
クマのぬいぐるみが大のお気に入り。
今でも実家に帰るたび、
ぬいぐるみと一緒に寝てる猫を見る
と、あのキジ猫を思い出す。
寝ている猫を撫でながら、
『この子はあのキジ猫の子ども
かも知れない』と思ってみたりする。
不思議な巡り合わせ。
『地域猫ボラさんにごはんを貰う、地域猫のアメショー風のショーちゃん♂』
ショーちゃんは鳴き声が大きいです。 だからやって来るとすぐわかります。 フレンドリーなので、子供にも人気ですが子供からは逃げていますw。 なんだろう、子供が書いたような説明文になってしまった。(*’▽’) |
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