うちには3匹の猫がいる。
元野良で保護された猫たちで、
それぞれの性格が違っておもしろい。
長男猫はおっとりしていて大食漢。
長女猫は空気読みの達人で甘え上手、
ごはんも自分で調整して
スレンダーなボディを保っている。
長男長女から4歳離れた次男猫は
まだ若いからか「遊んで遊んで!」と
上のふたりに絡んでは鬱陶しがられて
猫パンチを喰らったりしている。
そして、長男猫と同じく大食漢。
そんな猫たちだが、
まあ仲良くやっている。
ところで最近、猫たちのごはんを
ダイエット食に変えた。
理由は長男猫と次男猫が
育ち過ぎたから。
そのダイエット食に変えてから1週間
ほど経った頃、夢に猫たちが出てきた。
そして、その夢の中で最初に
長男猫が口を開いた。
「あのね、ごはんだけど、
前のに戻して欲しいんだけど。
『ちょっと高いやつ買ってきたよ~』
なんて言ってたけど、高けりゃ
美味いってわけじゃないからさ。」
続いて次男猫、
「『痩せなきゃね』っていうけど、まず、
お前の方が痩せた方がいいと思うぞ。
ついでにオヤツだけど、
ときどき違う味にしてほしいぞ。」
最後に長女猫、
「ごはんはどうでもいいけど、冷蔵庫の
下にネズミがいるからよろしくね。
私たちにはあなたたちしか
いないんだから。」
全部は覚えてないが、こんな感じだった。
『ごめんね』と思いながら、
前のカリカリと
違う味のちゅ~るを買ってきた。
夕方になってふと長女猫の
「冷蔵庫の下にネズミがいる」
という言葉を思い出した。
『ネズミなんて出たことないのになあ。』
と思いつつ、
50センチ定規で冷蔵庫の下を
さらえていたら、長女猫がやって来た。
すると、おもちゃのネズミが
たくさん出てきた。
(なるほど、ネズミってこれねw)
ほこりを払ってからあげたら、リビング
に持って行って嬉しそうに遊んでいた。
長男猫には「ダイエット食がなくなる
まで我慢してね」といったら、
不満そうに睨んできた。
次男猫はいつものように
すれ違いざまに足にじゃれ噛みつき。
いつものブレない次男猫の態度に
少し笑えた。
それにしても、
夢の最後に長女猫が言った
「私たちにはあなたたちしか
いないんだから。」という言葉は
きっとずっと忘れないだろう。
『地域猫ボラさんにごはんを貰う、地域猫の黒猫のねえさん♀と薄黒猫のちゃちゃ♀と白キジのたんげくん♂』
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