半年前にうちに来た猫、
本当に文字通りうちに来た。
どういう事かというとこんな感じ。
半年前のこと、娘が近所の
ファミレスで友達と食事をした。
店から出ると、
娘は駐車場にいた黒猫と目が合った。
娘曰く、ぜんぜん『ビビッ』とは
来なかったらしい。
家に帰ろうと
歩き出したら猫がついてくる。
途中で猫を撒こうと走ったりしたが
無駄だったらしい。
娘が「ただいま~」と帰ったときに、
黒猫も一緒に入って来た。
『そこまで娘のことを気に入って
ついてきた猫なら、飼おうじゃないか』
という事になった。
黒猫は娘が命名して
『ルシル』と名づけられた。
マンガのキャラクターの名前らしい。
迷い猫かも知れないので、
近くの交番に届けて
診察に行った近所の動物病院にも
ビラを貼らせてもらった。
3ヶ月経っても飼い主は現れな
かったので、晴れて我が家の猫になった。
しかし猫は、あれほど娘に対して
ストーカーまがいのことまでして
うちの飼い猫になったのに、
なぜかうちに来た瞬間から
妻にベッタリになった。
娘は「この浮気者~!」と
笑っていた。
ある日の夕食時、妻が「黒猫には
思い出がある」と言い出した。
なんでも田舎のお婆ちゃんの家の
飼い猫が黒猫だったそうだ。
小学校に上がったころ、
それまで仲良しだと思っていた
黒猫にバリ掻かれた。
バリ掻かれたのは自分が構い過ぎた
せいだと分かっているが
そんなことがあってから、やはり
怖くなってしまったらしい。
それからお婆ちゃんの家に行くと、
黒猫は甘えて寄って来たが、
子供だった妻は
猫から逃げ回っていた。
そして妻が小学4年生の時、
お婆ちゃんは亡くなり、
猫もいなくなってしまった。
結局その黒猫とは仲直りせずに
会えなくなってしまった。
妻はその黒猫と仲直り出来なかった
ことをずっと後悔していたらしい。
娘は妻に、その猫の名前を聞いた。
妻「『クロロ』って名前だったよ」
と言った。
すると娘は興奮した様子で
「すごい!『ルシル』って名前、
マンガのキャラの『クロロ=ルシル
フル』から付けたんだよ!」
すると妻「ほんとに!もしかしたら
巡り巡ってクロロが
仲直りに来てくれたのかな?」
娘「きっとそうだよ!素敵すぎる!」
そして妻がソファーで丸まっている
ルシルに
「クロロ、ありがとう」と言った。
するとルシルは「ニャー」と鳴いた。
きっと偶然だと思うが、
不思議なことがあるのも事実。
今日も我が家が平和なのは
猫のおかげかも知れない。
『地域猫ボラさんにごはんを貰う、地域猫の黒猫のちょんちょん♂と後半では茶トラのやっくん♂も』
最近寒くなって、あったか靴下を履いております。 あっという間に季節は巡りますねえ。 なんだか寂しい気持ちになるのはボクだけでしょうか。
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