【猫がらみの話】 「ジャッ!」という すごい声が 部屋に響いた。 ハッとして 声の方を見ると・・・

猫がらみの話

「 ジャッ!」という

すごい声が部屋に響いた。

 

はっとして声のした方を見ると、

飼育ケージの中で

 

戦闘態勢にはいった

ジャンガリアンハムスターの麦ちゃん。

 

そして、そのケージの外で

腰を抜かして動けなくなっている、

 

子猫の、幸花(ゆきはな)と

福花(ふくはな)の姿が…。

 

この瞬間、

我家のヒエラルキーの頂点が

 

ジャンガリアンハムスターの

麦ちゃんであることが決定した。

 

約3年前、猫好きだった愛犬コロが

虹の橋を渡った。

 

すぐには、犬や猫と一緒に生活する

気持ちになれなかった。

 

悲し過ぎて気持ちの余裕がなかった。

 

だから、愛犬コロが虹の橋を渡った

ことを理解できず、

 

コロを慕って通ってくるキジ猫を

飼ってあげることが出来なかった。

 

そんな頃、娘が大学時代から

飼い始めたジャンガリアンハムスターが

次々と我家にやってきていた。

 

気持ちが落ち着き、

猫を迎えようと思う頃に、

 

11代目ジャンガリアンハムスターの

麦牙丸(ばくがまる)がいた。

 

麦のように強く

立派な前歯の男の子だ。

 

正直私は猫を甘く見ていた。

 

生後8週間、800gに満たない

可愛い子猫2匹を…。

 

ジャンガリアンハムスターがいても、

『まぁ、一緒に暮らせるだろう』と

思っていた。

 

『棚の上なら子猫には届くまい』

単純にそう思っていた。

 

確かに最初は同じ部屋にいても

「何かにおうなあ」くらいで、

 

互いに姿の確認はできてなかった

ハズであった。

 

しかし、この子猫たちの成長のは早い、それはまるで黒猫宅急便のように。

 

あっという間に家中を飛んで跳ねて

カーテンレールをキャットウォーク

にするくらいになった。

 

そしてついに、

ハムスターの飼育ケージを見つけた!

 

そして、子猫など屁でもない

麦ちゃんに対して、勇敢にも?

狩りをしようとしたのだ!

 

で、返り討ち。

 

腰を抜かしている幸花福花に

「うちで一番えらい麦ちゃんですよ」

と言い聞かせた。

 

新人の子猫たちは「失礼しました」

と麦ちゃんに謝意を表明した。

 

下僕の管理ミスが惨状と

ならなかったことを

神様に感謝したのでした。

 

その後、麦ちゃんは幸花福花が

自分のケージの側に居ようが、

 

回し車を回したい時にまわし、

食べたい時にご飯を食べ、

 

ケージの中の巣から

半分顔を出して寝ていました。

 

幸花福花もケージの外から

麦ちゃんを見てはいましたが

 

2度と手を出すことは

ありませんでした。

 

麦ちゃんは2匹が生後6ヶ月くらいに

虹の橋を渡りましたが、

 

それまでヒエラルキーの頂点を

渡すことはありませんでした。

 

麦ちゃんは2歳半になって

がくっと老けましたが

 

まだまだ生後6ヶ月くらいの

子猫には負けていませんでした。

 

でも、やはり

虹の橋へ逝く時がきました。

 

朝、昨夜のご飯を食べてないなぁ

と思っていたら、その日の夕方に

仕事から帰ったら虫の息でした。

 

当然、私も娘もケージから離れられず

涙ぽろぽろ。

 

子猫2匹は、何だかわからずに

いたようですが、付かず離れず

まわりをウロウロしていました。

 

ついにその時がきて泣きながら

「麦ちゃん、ありがとうね」

 

麦ちゃんをケージから出して

娘の使っている綺麗な化粧品の箱に

安置しました。

 

花で飾ったり大好物のヒマ種を

いれたりしました。

 

その間、幸花はハムケージに

においを嗅ぎにはいって滑って転び、

 

福花はヒマ種を食べようとしたりで

お葬式の用意が大変でした。

 

でも、麦ちゃんが

綺麗に箱に納められたのを見せて

 

「最後だからありがとうって

言おうね 」と伝えると

 

2匹は神妙に顔を見合わせ

鼻で箱をチョンとしました。

 

麦ちゃんの亡骸を見せたのは、

愛犬コロのときの教訓から、

 

『見せておかないと探すかも?』

と思ったからです。

 

ポロポロ泣いて麦ちゃんに

お別れを言う私たちに

 

幸花と福花が

寄り添っていてくれました。

 

麦ちゃんは今、

我家の裏の木の根元に眠っています。

 

幸花福花はケージがあった辺りを

クンクンしてましたが、

 

私と目が合うとスッと居なくなる

を繰り返していました。

 

でも、時がたつにつれ、

自然としなくなりました。

 

福花は今も、麦ちゃんがいたあたりでときどきゴロンと横になっています。

『同じテリトリーの中で暮らす、地域猫のキジ白のチコちゃん♀とミケちゃん♀ふたりはお祖母ちゃんと孫くらい年の差があります』

今日の動画は、三毛猫のタンゴさんのお話を元に作成しました。

動画の最後の写真は、ジャンガリアンハムスターの麦ちゃんと幸花ちゃんと福花ちゃんです。

三毛猫のタンゴさんは今まで3つのお話を提供していただきました。 どのお話も感動するものでした。 ありがとうございます。m(__)m

【三毛猫のタンゴさんの他のお話】

主産時に捨てられた尋花ちゃん編 https://youtu.be/5l7SagiYmgQ

愛犬のコロちゃんとキジ猫編 https://youtu.be/7dTeeI-cP-k

※動画の猫はうちの近所の地域猫たちです。 私たちの動画で地域猫への理解が広がってくれると嬉しいです。

 

YouTube動画はこちらから見れます

441【視聴者さんの猫がらみの話】「ジャッ!」というすごい声が部屋に響いた。ハッとして声の方を見ると・・・

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