【猫のいい話】 庭にやって来た ガリガリの猫。 ある日、その猫と 口約束をした。 すると猫は その日の夕方・・・

猫のいい話

うちの庭にガリガリに痩せた

三毛猫がやってきました。

 

ご飯をあげるとうちの庭に居着き、

そのまま2年ほど

庭の小屋で暮らしました。

 

既に老描であったその三毛猫に

私は『ミケちゃん』

という名前を付けました。

 

ある日ミケちゃんの食欲が落ち、

病院へ連れて行くと

肝臓がかなり腫れているとのこと。

 

余命わずかと診断され、家の中に

ミケちゃんのお部屋を作りました。

 

ミケちゃんは新しい部屋の中で

興奮する事もなく静かでしたが、

 

2、3日すると、外に出たそうな

素振りを見せ始めました。

 

最期を看取りたいという思いと、

寒い夜は病身には堪えるだろうとの

思いから部屋に入れたものの、

 

外で過ごすのがミケちゃんにとって

幸せなのかも?という

気持ちに次第に傾いていきました。

 

結局、1ヶ月後に

昼間は庭に出してあげることに。

 

でも夜になると冷えるので、

夕方には家に入れるようにしました。

 

すると5日目の夕方、いつもは庭か

庭の小屋にいるはずのミケちゃんが

いなくなってしまったのです。

 

心配で捜しまわりましたが

ミケちゃんの姿は

見当たりませんでした。

 

しかし翌朝には、何食わぬ顔で、

ミケちゃんは庭に帰ってきて

ご飯を食べていました。

 

ホッとしましたが、

やはり夕方になると

 

ミケちゃんはどこかに

姿を隠してしまいました。

 

良かれと思ってしたことでしたが、

ミケちゃんにとって

 

1ヶ月も部屋に閉じ込められたのは

ツライことだったのかも知れません。

 

ただ私も、ミケちゃんに

『無理やり閉じ込めた人』みたいに

 

誤解されたままで離れるのは

イヤでした。

 

そこで昼間、庭にいるミケちゃんに

こう話かけてみたのです。

 

「ミケちゃん、私はミケちゃんのこと

本当に大好きなの。

 

ミケちゃん病気だし、夜は寒いし、

心配だから夜だけ家にいて欲しいの」

 

ミケちゃんは、ただ黙って

私の顔をジッと見ていました。

 

「約束する!朝にはお庭に出して

あげる。だから隠れないで」

と、私はミケちゃんに伝えました。

 

しかし、そう言いながらも

本当は心のどこかで

 

『猫に伝わる訳ないよね』って

思っていたのも事実です。

 

その日の夕方、なんとミケちゃんは

隠れずに私の前にやって来たのです。

 

そんなミケちゃんの姿に

私は涙を止められませんでした。

 

その日以来、

夜は家に入る生活になりました。

 

それから2ヶ月後、ミケちゃんは

静かに虹の橋を渡りました。

 

ミケちゃんは身をもって

私に教えてくれたのです。

 

『本気で心から伝えれば、

わかってもらえる』という事を…。

 

ミケちゃんとの生活は、私の人生の中で

本当に貴重な経験となりました。

 

ありがとうミケちゃん、

あなたのことは決して忘れません。

『自分のテリトリーで寛ぐ、地域猫のミケちゃん♀』

今日の動画は、典子さんがうちの動画(#427)にくださったコメントを元に作らせていただきました。

典子さん、素敵なお話を提供いただきありがとうございました。m(__)m

最近まで足を引きずっていた地域猫のミケちゃんですが、だいぶ回復したようです。

ケガして以降、警戒心が強くなってしまい、結局捕獲して病院に連れて行くことは出来ませんでした。

※動画の猫はうちの近所の地域猫たちです。 私たちの動画で地域猫への理解が広がってくれると嬉しいです。

 

YouTube動画はこちらから見れます

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