【猫のほのぼの話】 夫は動物が嫌いな ターミネーター。 猫を3匹拾って7年、 最近そんな夫が おかしなことを言いだした。 「猫って・・・」

猫のほのぼの話

夫は動物が嫌いなターミネーター。

 

お見合いで結婚したのだが、

出会った当初から

つかみどころのない人だった。

 

言い方を変えると、

何を考えているのかわからない

タイプの人だった。

 

「なぜそんな人と結婚したの?」って

言われるかもしれないですね。

 

まあ、私もそれなりの歳だったし、

親の勧めもありましたし、

 

それよりも一番の理由は

彼の言動や行動が新鮮で面白かった。

 

そんな彼と結婚して2年目、

今から7年前の話。

 

私は雨の日に

ケガをした子猫を拾った。

 

その時の夫との会話が

こんな感じだった。

 

子猫を見た夫は

「え、それ飼うの?別に亀でよくない」

 

『何言ってんだコイツは?』

と思いながら、

私は子猫のケガの様子を見ていた。

 

するとまた夫は

「それ、拾ってきた所に置いてきたら?

亀なら飼ってもいいからさ」

 

その言葉に私もさすがに

腹が立って声を荒げた。

 

「見てわかんないの?

この子ケガしてるんだよ!」

 

すると夫は「そんなに怒る意味が

分からない、好きにしなよ」

と言って、他ごとをやりだした。

 

『だいたい、なんで亀なんだよ?』

 

いやね、別に亀が猫に対して上とか

下とかっていう話じゃないんですよ。

 

きっと、分かっていただけるとは

思いますが…。

 

それにしてもあの時ばかりは

『この男は本当に頭大丈夫か?』

と思いましたよ。

 

でもね、最近やっとあの時の

夫の言動に合点がいきました。

 

こんなことがあったのです。

 

先日のこと、2ヶ月前にやって来た

3匹目の新入り猫を撫でながら、

夫がのこんなことを言ったんですよ。

 

「猫に感情や個性があるなんてなあ…」

と呟くようにしみじみと言ったんです。

 

私は思わず「え、どういうこと?」

って聞いたんです。

 

すると夫「いや、この子ら甘えたり

怒ったり喜んだり拗ねたりするじゃん。

しかもそれぞれ性格違うし」

 

そこで私は

「ちょっと待て、詳しく話を聞かせろ」

となりました。

 

細かいところは端折りまして

夫の言ったことを簡単にまとめると

こんな感じです。

 

そもそもすべての動物は、

三大欲求のみで、

 

感情なんてものは無いと思っていた

らしいのです。Σ(゚Д゚) マジカ?

 

だから夫にとって動物は

単にモノであって、愛情を注ぐ

対象ではなかったらしい。

 

それを聞いて、ようやく

すべての点が線でつながったよ。

 

動物嫌いって言うから、私は臭いとか

抜け毛が嫌なのだと思っていた。

 

それにしては、猫が夫に近づいても、

乗っても、さらには肛門を顔に向けても

 

別に嫌がる素振りを見せないから

不思議だったんだよ。

 

そんな夫も今ではホムセンに行けば

猫のオヤツやおもちゃを買いたがり、

 

猫の姿が見えないと心配して

探し回る立派な下僕に成長した。

 

なんだか、ターミネーターが

だんだん人間らしくなっていく

過程を見てるようで楽しいんだよね。

 

 

『地域猫ボラさんにごはんを貰う、地域猫の茶トラのやっくん♂と黒猫のおともだちくん♀』

動画の猫はうちの近所の地域猫たちです。

私たちの動画で地域猫への理解が広がってくれると嬉しいです。

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