夫は猫好きで、実家にも4匹の猫がいる。
対して私はと言えば、
猫のことは好きでも嫌いでもない。
というか、どちらかというと
嫌いな方かもしれない。
夫は猫を飼いたがっているが、
私は「飼いたくない」と言い続けていた。
しかし、なんとかして
猫を飼いたい夫は
何かしら策略を練っては
猫を飼おうとする。
「うち、子どもがいないから
寂しくない?」などと言ってきたり、
毎年自分の誕生日には
猫をねだったりしてくる。(子どもか?)
昨年の冬、そんな夫が
とうとう実力行使しに出た。
ある休日、私が買い物から帰って来ると
夫が洗濯物を取り入れて
コタツの上でせっせと畳んでいた。
こんなことは初めてだったので素直に
「うわ~、ありがとう助かる!」
と言って一緒に畳んで片付けた。
そしてコーヒーを淹れて
コタツに入ったら、
何やら足にふわふわしたものが…?
洗濯物のタオルか何かかな?と思って
足で引き寄せたら、なんと茶トラの子猫。
私「コタツに子猫入ってたんだけど」
と夫に見せた。
夫「えっ⁉ どうしてどうして?」
と大袈裟に且つ嬉しそうに驚く夫。
私「いや、猫ってわかってたら
足で扱ったりしなかったんだけどね、
ていうか『どうして?』
は私のセリフだし」
夫「わかった!たぶん、洗濯物
取り入れる時に開けっ放しだから
入ってきちゃったんだ」
私「いやいや、ここに住んでかれこれ
3年以上洗濯物を取り込んでるけど
猫が勝手に入ってきたことなんて
一度もないから!」
などと、どんだけ問い詰めても
とにかく夫は知らぬ存ぜぬ。
どっちしてもこの寒空の下、
こんな子猫をほっぽり出せない。
私もそんなに鬼じゃない、というか、
優しく可憐なひとりの弱い女に
過ぎないのだ。(自己申告)
夫に「子猫は見てるからお前の小遣いで
猫の物買ってこい!」と指令を出した。
夫が行った後、改めて子猫を見てみると
えらく可愛いではないか。
にしても、この馴れ方といい綺麗さと
いい絶対どっかから貰ってきただろう。
私の腕の中でスヤスヤ眠っている。
やべ~、顔がにやけて
気持ちがぽわ~ってなってきた。
そうこうしていると「ただいま~!」
と夫が元気な声で
思いのほか早く帰ってきた。
餌、オヤツ、猫ミルク、猫砂に猫トイレ、
更には、でっかい猫タワー。
どこにそんな金があった?どんだけ
猫のためにヘソクってたんだよ。
てか用意周到過ぎるだろw。
え、猫ですか?
今では夫より私にべったりな
イケメン男子になりましたとさ。♥
『地域猫ボラさんにごはんを貰い、豆母と豆母に甘える地域猫の茶トラのやっくん♂』
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