うちは父子家庭。
私が３歳の誕生日を迎える前に
母は他界した。
そんなうちには、５歳の黒猫♂と４歳
の茶トラ猫♂がいる
猫同士、仲は良い方だと思う。
ただ、黒猫は気が弱いのか、
ごはんを食べていても
茶トラが来ると譲ってしまう。
茶トラが図々しいのかもしれない。
でも、２匹でじゃれ合ったりしても
黒猫が負けている感じでもないし、
一緒に猫団子にもなっているので
黒猫は単に優しいのかもしれない。
猫たちとの出会いは、
5年前にさかのぼる。
高校１年の時、
私が黒子猫を拾ってきた。
父は元々猫好きだったので
飼うことには反対しなかった。
ただ『拾ってきた私が責任を持って
世話をする』という約束をした。
でも、反抗期だわ遊びたい盛りだわで
半分以上は父が
猫の世話をしていたと思う。
そんな状況に関わらず、
その一年後にまた私は父の承諾も
なしに茶トラの子猫を拾ってきた。
その時に、私と父は激しく衝突！
そりゃそうだ、約束していながら
最初に拾ってきた黒猫の世話さえ
ほとんどしない娘が勝手に
また猫を拾ってきたのだ。
私が父なら、ぶち切れる事案である。
っていうか、このときの父も
かなり怒っていたが・・・。(;^ω^)
(ちなみに父が怒っていたのは、
もちろん猫たちにではなく、
世話をしない私に対してである)
「ちゃんと世話するわ！！」
と、私は逆切れ。
それからしばらくは、私も意地に
なって、父が猫に触ろうとすると
「私がやるから触らないで！」
などと、悪態をついていた。
でも、そんなことは結局、
三ヶ月も続かず、また半分以上は
父が猫たちの世話をしていた。
あれからもう４年以上の時が経つ・・・。
あの頃の私は本当に無責任なガキ
だったと、今になってしみじみ思う。
猫たちが父と私の緩衝材になって
くれていなかったら、
父と私の関係は
今ごろ、どうなっていたのだろう。
年齢的には、既に大人になった私。
猫たち(特に黒猫)は私が辛い思いを
している時は、
いつもそばに来て慰めてくれた。
父も私のことを、
黙って見守ってくれていた。
猫には素直に「ありがとう」って
言えるけど、
父には改まって「ありがとう」なんて
言えなかったりする。
今年の母の命日には、
父に感謝の気持ちを伝えようと思う。
| 『地域猫ボラさんにごはんを貰う、地域猫の茶トラのやっくん♂と黒猫のおともだちくん♀』
※動画の猫はうちの近所の地域猫たちです。 私たちの動画で地域猫への理解が広がってくれると嬉しいです。 |
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