私は3姉妹の真ん中。
姉は活発で体育会系、妹はアニオタ。
そして私は、自分でいうのも何だが、
おとなしくて優等生タイプであった。
そんな私が中学2年生の秋、
家の前の歩道で弱った子猫を見つけた。
そのまま通り過ぎようと思ったのだが、
どうにも気になって
子猫をそっと抱き上げた。
その時、どう表現すればいいのか
分からないが不思議なことが起こった。
抱き上げた瞬間、なぜかその子猫の
成長した姿が私の頭に浮かんだのだ。
『この子を絶対何とかしなくちゃ
いけない!』と私は思い、
両親に泣きながら
飼ってくれるようにお願いした。
普段わがままなど言わない私の
この行動に両親は驚き、
『責任を持って世話をする』という
条件で飼うことを許してくれた。
病院に連れて行き綺麗になったら、
弱っていた子猫はとっても
キュートな茶トラの坊ちゃんになった。
茶トラ坊ちゃんはヤンチャではあるが、賢くて物分かりのよい猫で
あっという間に家族の下僕化に成功。
我が家は当然のごとく
なるべくして猫中心主義となった。
茶トラ坊ちゃんが来てから9年、
いろんなことがあったが、
うちの家族は坊ちゃんのおかげで
仲良く楽しく過ごすことができた。
6月なったら、
私は苗字が変わってこの家を出る。
茶トラ坊ちゃんともお別れ。
ソファーで丸くなっている
坊ちゃんの隣に座り、感慨に浸りながら、
私は携帯に保存された写真を見ていた。
すると1枚の写真に目を奪われた。
姉に抱かれた坊ちゃんが、
私に鼻チュンしている写真。
正月に妹が撮ってくれたものだ。
この写真、子猫の頃の坊ちゃんを
抱き上げた瞬間、
中学2年生の私の頭に浮かんだ
まさにその姿であった。
驚きと感動で私は震えた。
そして、隣で丸くなっている
坊ちゃんのことが、愛しすぎて
もう撫でずにはいられなくなった。
すると坊ちゃん、いきなり触られて
腹が立ったのか
『前脚でガシッ!カミカミ&猫キック』
センチメンタルな私の気分は
いっぺんに吹っ飛んだw。
『視聴者のYさんに撫でられて嬉しそうにする、地域猫の茶トラのやっくん♂』
先日地域猫ちゃんの餌やりにYさんに付き合ってもらいました。 ありがとうございます。 |
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