【視聴者さんの猫のいい話】 おっとりでドジっ子な猫 去勢前日に家出。 数ヶ月後、 叔母がうちに来たので 家出猫の話をしたら 驚きの事実が・・・

猫のいい話

20年程前の話です。

 

私は花嫁修業と両親の癌の闘病とで

仕事を辞めて家にいました。

 

気付くと野良猫がベランダに

来るようになり、

そのうち物置で子猫を産みました。

 

栄養も足りてなかったのか

何匹か産まれたはずの子猫は

1匹しか育ちませんでした。

 

子猫は白が多めの茶白の♂で

少し長毛、

ふわふわのかわいい子でした。

 

猫嫌いな母を説得してこの母子の

世話をして保護しようということに。

 

ただやはり母猫は野良猫、

撫でさせてくれるし膝には乗るけど

家には絶対入って来ませんでした。

 

子猫は1匹で育ったためなのか

それとも性格なのか、

 

かなりおっとりした子で

人懐こく家にも入って来るように。

 

その子猫は『きょん太』

と名付けられました。

 

当時、父は末期で余命宣告を受けていて母は手術したばかりでした。

 

忙しさもあり、きょん太を

なかなか去勢させることもできず、

外にも出て行くため、

 

1歳になった頃、

やっと病院に行く事になりました。

 

病院へ行く前日、きょん太は

雰囲気を察知したのか

 

出て行ったきり

帰って来ませんでした。

 

いつもは出て行っても

次の日には帰って来ていたのに…。

 

心配で探し回りましたが結局

見つけることは出来ませんでした。

 

きょん太が見つからないまま

数ヶ月が過ぎた頃、

 

叔母と従姉妹が

父の見舞いにやって来ました。

 

話をしていると、

どうやら猫を飼い始めたらしい。

 

そこで、きょん太の話をすると、

「え~、どんな猫?」という話になり

写真を見せることに。

 

すると2人は顔を見合わせて

「この子、うちの子にそっくり!」

 

ええΣ(Д゚;/)/

 

話を聞くと数ヶ月前に叔母の家の

裏口のドアの前で猫が鳴くので、

 

ごはんをあげていたら情がわいて

そのまま家に入れ、

面倒を見ているとのこと。

 

でも叔母の家は3キロ程離れており、

そこへ行くまでには

 

交通量の多い道路もあるし、

住宅地と大きな畑もある。

 

まさかと思い、

叔母の家に行くと紛れもなく

そこにはきょん太が…orz

 

きょん太はそのまま

叔母の家の婿養子に。

 

おっとりしていてドジっ子な

あの子がまさか

親戚の家にたどり着いていたとは。

 

でも、家に帰っては

来れなかったんだね(笑)

 

結局きょん太は叔母の家で去勢。

(どっちにしても君は去勢される

運命だったのだよw)

 

それから私は花嫁修業を終え、

両親は弟夫婦に任せ、

めでたく嫁ぐことになりました。

 

私が嫁いだ後、

野良母猫は2度目の出産。

 

なかなか家に入らなかった母猫も、

この2度目の出産が辛かったのか

 

子猫共々「今回は世話になるよ」

とばかりに家に入ってきたらしい。

 

私はトツギーノだったので、

詳細は分からないが子猫2匹は

里親に出し母子2匹が家猫に。

 

その後私が妊娠切迫早産で

実家に戻り、出産まで

猫に囲まれて過ごしました。

 

父はその頃もう寝たきりでしたが

バタバタと走り回る猫達に

目を細めていました。

 

父や母がしんどい時に

猫たちはいつもそばに寄り添って

くれていたようです。

 

2匹ともに13歳くらいで亡くなり

ましたが、

 

その間にお隣さんから

1匹の白い子猫を頂きました。

 

今はその子だけになりましたが

母と弟夫婦達に愛されてます。

 

実は元々猫嫌いだった母、

なんだかんだで一番お世話し、

懐かれていつも一緒に寝ています。

 

猫も母が寝るまでずっと

後をついて回っています。

 

なんどきも猫に癒され、

幸せをいただいています。

 

 

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