【視聴者さんの猫の不思議な話】 出会った野良猫。 寒い日には膝に乗せ 互いを温め合った。 やがて野良猫は 誰かの飼い猫になった。 それから私たちは・・・

猫の不思議な話

ふと思い出した、ちょっと不思議な話。

 

十五年ぐらい前のこと、

キジトラ猫と出会った。

 

近所の空き家の前を通った時、

突然出て来て初対面に関わらず

いきなりスリスリゴロゴロ。

 

当時の私はとても猫を飼う

余裕もなく飼ってあげることは

出来なかった。

 

でも、その空き家の前を通ると猫は

必ず現れて一緒に散歩したりした。

 

出会った時は既に大人のメス猫で、

避妊手術もされていた。

 

私はその猫のことを

とらちゃんと呼んでいた。

 

冬の寒い日には、近くの公園の

ベンチでとらちゃんを膝に乗せ、

互いを温め合った。

 

しばらくして、とらちゃんの空き家に

買い手がついた。

 

そして、どうやらとらちゃんは

その新しい入居者に

飼われることになったようだった。

 

玄関横にはダンボールハウスが

置かれ、人が家にいる時には

わずかに玄関扉は開けてあった。

 

それでもとらちゃんは

相変わらず私を見ると寄ってきた。

 

でも、新しい飼い主がいるなら、

その人たちに申し訳ないと思い

距離を置くことにした。

 

なるべくその家の前を

通らないようにした。

 

それでも公園などでとらちゃんを

見かけては撫でていた。

 

大事にされているのであろう、

ちょっと横に大きくなった

とらちゃん(笑)。

 

しかし、ここ2ヶ月ほど、とらちゃん

を見かけることがなくなった。

 

心配になり、とらちゃんの家に行くと、

玄関横のダンボールハウスは

なくなっていた・・・。

 

「ああ・・・」

 

冬のある寒い夜のこと。

 

寝ていたら、明らかに猫が

自分の布団の上を歩いて

顔に向かって来る感じがした。

 

そして、ゴロゴロ。

 

直観的に来てくれたと思い、

「とらちゃん寒いから、

布団の中においで」と、

 

私は言ったのか、それとも

念じたのかは覚えてはいない。

 

その瞬間、スッと猫の気配が消えた。

 

あれは、とらちゃんだったのか、

昔飼ってた猫のうちの誰かなのかは

今となっては分からない。

 

でも、とらちゃんだと思いたい

私であった。

『遊歩道の橋の下でごはんを貰う、地域猫のキジトラ猫の銀ちゃん♀』

今日は、向井浩さんコメントを元に動画を作成させていただきました。 向井浩さん、心温まるコメントありがとうございます。m(__)m

※動画の猫はうちの近所の地域猫たちです。 私たちの動画で地域猫への理解が広がってくれると嬉しいです。

 

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