とてもわがままだが、とても
愛らしい猫♀と14年間暮らした。
その猫が亡くなり、自分でも
驚くほど落ち込むことになった。
『ああすればよかったのではないか、
こうしておけば…』などと頻繁に
考えてしまい、その度に涙していた。
ペットロスという言葉は知っていた。
しかし、かわいいとは言え、
所詮はペット。
自分より先にいなくなるであろう
こともわかっていた。
だから自分がこんな状況に
なろうとは考えてもいなかった。
そんな悲しみを抱えつつ、
数ヶ月経ったある日。
納屋で自転車のパンク修理を
していた。
すると突然、背中にドカッとした
重みとチクッとした懐かしい痛み、
と同時に「ニャー!」という声。
驚いて立ち上がると
背中から降りた猫が私を見上げて
もう一度「ニャー」
見ると、生後数か月の
ちょっと大きめの子猫。
鳴きながら私にスリスリ。
人馴れ具合と健康そうな体型から、
飼い猫かどっかで
ごはんを貰っている猫だろう。
「どっから来たの?うちではもう猫
は飼わないから自分のお家にお帰り」
と言って私は子猫を納屋から出した。
その日はそれで終わった。
数ヶ月後、おもむろにコタツに
足を入れたらフワッとした感触。
驚いてコタツ布団を上げたら、
数か月前納屋に現れた子猫が
前よりちょっと大きくなって登場。
「どっから入ってきたんだよお前~」
と言って外に出した。
しばらくすると、
またどこからか再登場。
うちは古くてボロボロで、
外観は古民家って風情なので
猫が入れるくらいの隙間が
どこかにあるのかもしれない。
「自分の家に帰りな~」
と言って、もう一度外に出した。
すると今度は買い物から帰ってきた
カーチャンの後ろから、
シレッとついて来たところを
カーチャンに見つかり外に出された。
それから夕食を終えてカーチャンと
コタツに入ってテレビを見ていた。
するとまた、いつの間にか入ってきた
猫が普通に私の膝の上に乗って来た。
そして「遠慮せずに早く撫でろ」
と言わんばかりの顔で私を見上げた。
ここに至って、私は降参、
カーチャンは爆笑。
一応交番に『迷い猫』の届けを出して、
そのまま飼うことになった。
前にいた猫は黒のメス猫。
んで、やって来たのは茶トラのオス猫。
毛皮の色どころか性別まで違う。
でも、不思議なことに、
やることなすこと本当に似ている。
こんなこともあるんだなあ…w。
『おとなしく座る、地域猫の黒猫のおともだちくん♀とベンチで寛ぐ、茶トラのやっくん♂』
ここ最近、忙しい日々を送っております。 年末に忙しいというのは、ある意味幸せなことですね。(*’▽’) |
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