【猫のいい話】 妹のように愛した猫と その子供たちが 「お腹がすいた」と 泣いている夢を見た。 そんな猫たちに私は 自分を差し出した・・・

猫のいい話

猫「どうしたの?疲れてるの?」

 

私「心配してくれているの、

ありがとう」

 

後に私の妹になった猫と

最初に交わした言葉はきっと

そんな感じだったと思う。

 

その愛すべき猫と巡り会ったのは

少し寒さが残る18年前の春のこと。

 

ひとり暮らし、仕事帰りの金曜日。

 

ぼんやりと公園のベンチに

座っている私の前に彼女(猫)は

何の前触れもなく現れた。

 

私の前でお行儀よくお座りして

首を傾げる彼女。

 

そんな彼女に私は、

精一杯の笑顔を作って

 

「心配してくれているの、

ありがとう」

そう言って手を伸ばした。

 

すると彼女は私の指先を

クンクンとした後、

手にスリスリと頬ずりをした。

 

そんな彼女を私の家に

迎え入れるのに

それほど時間はかからなかった。

 

彼女を病院に連れて行くと

妊娠していることが分かった。

 

ひとり暮らしだった私の家は

一気に賑やかになった。

 

私は猫たちに姉として接した。

 

事実、猫たちに自分のことを

「お姉ちゃん」と言っていた。

 

私たち姉妹は、ともに笑い、泣き、

楽しみ、幸せいっぱいだった。

 

しかし15年後…、

そんな妹との別れの時が来た。

 

余りにも悲しくて

毎日毎日悲しくて…悲しくて…。

 

そして、妹の子供たちとも

別れが次々とやって来て、

とうとう私はひとりに…。

 

悲し過ぎて、悲し過ぎて、悲し過ぎて、

生きているのもツラくなった。

 

そんなある夜、夢を見た。

妹と子供たちの夢。

 

妹たちは「お腹すいた」と泣いていた。

 

そんな妹たちに

「みんな、お姉ちゃんを食べてね」と

呟いて、私は自分の右手を差し出した。

 

すると妹は出会った時と同じように、

私の手にスリスリと頬ずりをした。

 

そして、

私を見上げて「ニャー!」と言った。

 

そこで目を覚ました私は、まるで

幼い子供のようにいつまでも泣いた。

 

それから日にちも経たずに2匹の

野良子猫をどうしても保護する事に。

 

何んだかその猫たちのことで

焦ってしまい、気づけば、

 

あの『死ぬほどの悲しい気持ち』

を忘れてしまっていた。

 

そしてそのまま、今の

猫6匹時代に飛び込む事に。

 

きっとあの時の夢は、

妹猫が『姉ちゃんしっかりしろ!』と

言ってくれたのだと思っています。

『以前里親募集した母猫と子猫たち、里親さん全部決まりました。本当にありがとうございました。m(__)m』

今日は、ひさよ13さんのコメントを元に動画を作らせていただきました。 ひさよ13さん、心温まるコメントありがとうございました。m(__)m

※私たちの動画で地域猫への理解が広がってくれると嬉しいです。

 

YouTube動画はこちらから見れます

513【猫のいい話】妹のように愛した猫と、その子供たちが「お腹がすいた」と泣いている夢を見た。そんな猫たちに私は自分を差し出した・・・

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