【猫の不思議な話】 泣いて下校すると 寄り添って くれる野良猫が 突然姿を消した。 その2ヶ月後、 夢に現れた猫は・・・

猫の不思議な話

うちの近所には

皆に愛された地域猫がいました。

 

茶トラのふとましい子♂です。

 

私が年長さんの頃から

遊歩道のベンチで寛いでいました。

 

私はそんな彼をナデナデしては

癒されていました。

 

実は私、小学校に入学してから

毎日つらい日々を送っていました。

 

周りはみんな敵のようでした。

 

先生からも無視をされ、

時には暴言まがいのことを

言われたりもしました。

 

親にも言えず、

泣きながらひとりで下校する日々。

 

でも、そんな私に茶トラの彼は

「ニャー」と言って寄って来ては

スリスリしてくれました。

 

そんな私も高学年になって、

初めて友達が出来ました。

 

私は一番に彼に報告。

 

その日の彼は一緒に喜んで

くれているのかのように、

家の前まで送ってくれました。

 

彼は私のつらい時も嬉しい時も

いつも変わらず

寄り添ってくれていました。

 

中学に入学してしばらくした

6月初旬の雨の日。

 

その日を境に彼は

パッタリと姿を現さなくなりました。

 

実はその日の朝、

私は彼と会っていたのです。

 

彼はいつものように「ニャー」と鳴き、

私の所に来ようとしました。

 

しかし、その日は

遅刻しそうだったので

 

「また帰りにね」と言って

私は学校に走ったのです。

 

それから2ヶ月ほど経ったある日。

 

猫にごはんをあげている人に

出会いました。

地域猫のボランティアの方でした。

 

前から知ってはいたのですが、

話しかけるのは初めてでした。

 

私は茶トラの彼のことを聞きました。

 

私以外にもいろんな人に彼のことを

尋ねられるとのことでした。

 

「チャオくん(茶トラの彼の名前)、

2ヶ月くらい見ないのよね。

 

調子が悪そうだったから、保護する

予定だったんだけど」とのことだった。

 

調子が悪そうだったなんて

気づかなかった…。

 

私はあの日を思い出し、

 

『どうしてあの日、

彼を撫でなかったんだろう。

 

彼に比べたら学校なんてどうでも

よかったのに…』

 

そう思ったら、堪えきれずに

ポロポロと泣いてしまった。

 

ボランティアさんは

少し驚いたように、でも優しく

 

「かわいがってくれてありがとう」

と言いながら私の肩を抱いてくれた。

 

その夜に夢を見た。

 

茶トラの彼がいつものように

「ニャー」と言って寄って来て

スリスリしてくれた。

 

私はそんな彼をナデナデ。

 

すると彼は『もう行かなきゃ』

という素振りを見せた。

 

それから、喋るというよりも

心の中で彼と会話した。

 

私「もう行くの、もう少し一緒に

いられないの?」

彼「ごめんね、でも行かないと…」

 

私「・・・今まで…ありがとう…」

彼「うん、元気でね」

 

目が覚めると、号泣していた。

 

私があの日を後悔しているのを

知って、夢に出て

きてくれたのかもしれない。

 

私はこの春、社会人になる。

 

もう何年も経っているのに、

彼のいた遊歩道を通ると

ふと彼の姿を探してしまう。

 

子どもや、おじいちゃんおばあちゃん、

散歩中のおばさん、

 

そして、ちょっと怖そうな金髪の

お兄さんまで、彼は分け隔てなく

癒しを与えていました。

 

みんなから愛されていました。

 

彼は私の生活の一部でした。

本当にありがとう。

 

もっともっと一緒にいたかったよ…。

 

 

『みんなのアイドル、地域猫の茶トラのやっくん♂』

動画の猫はうちの近所の地域猫たちです。

私たちの動画で地域猫への理解が広がってくれると嬉しいです。

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409【猫の不思議な話】学校でつらい思いをして泣きながら帰って来ると、いつも寄り添ってくれた野良猫。その猫が6月の雨の日に突然姿を消した。その2ヶ月後、私の夢に現れた猫は・・・
『みんなのアイドル、地域猫の茶トラのやっくん♂』動画の猫はうちの近所の地域猫たちです。私たちの動画で地域猫への理解が広がってくれると嬉しいです。ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーねこぬこにゃんこは、愛知県尾張地方の地域猫と、猫のほのぼのする話、猫の不思議な話、猫のいい話などを紹介しています。みなさんの和みに...

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