【視聴者さんの猫話】 左目と左耳が 不自由な猫が脱走。 20日が過ぎ、 「もう生きていないかも」 すると遠くから猫の声が・・・

猫話

数年前、虹の橋を渡った

黒猫の「あいちゃん」の話。

 

出会いは、私が犬を2匹連れて

散歩しているときのこと。

 

どこからか子猫の鳴き声。

 

見ると、道の端で

1匹の黒い子猫が鳴いていました。

 

そばに行くと、私が犬を2匹連れて

いるにもかかわらず、

 

膝に乗ってきて顔を見上げ、独特な

鳴き声で「ニャァ!ニャァ!」

 

放っては置けないので、

連れて帰ることにしました。

 

そして、片手で抱っこした瞬間、

なんと!子猫はグーグーと熟睡。

 

『なんだか面白い猫ちゃんだな』と

思いました。

 

私たち夫婦はその子に

「あいちゃん」と名づけました。

 

病院に連れて行くと、あいちゃんは

左目と左耳が

機能していないことが分かりました。

 

その影響かどこから名前を呼んでも

後ろを振り返っていました。

 

だから、あいちゃんを呼ぶときは、

こちらがあいちゃんの後ろに回り

呼んだものです。

 

すると、「なに?」と

こちらを向いてくれました。

 

ある日、家族総出(夫私犬2猫1)で

海に遊びに行った時のこと。

 

あいちゃんは砂にすごくコーフン

して、ずっと走り回っていました。

 

帰るときには「まだ遊びたいよー」

というような表情。

 

しかし遅くなると道も混むので

「もう帰る時間だよ」と言って

 

名残惜しそうなあいちゃんを

無理やり車に乗せました。

 

家に帰るとあいちゃんは、どこから

逃げ出したのか行方不明に…。

 

どこを探して見つかりません。

 

『あいちゃんはきっと

海に行こうと思ったに違いない』

 

でも、ここから海までは

何十キロもある。

 

このまま帰って来なかったら

どうしよう…

 

私はひどく落ち込みました。

 

それからは、

あちこちにポスターを貼り、

 

いろんなところに

『見つけたら連絡が欲しい』と

お願いをして回った。

 

しかし、どこからもなんの連絡も

なく20日が過ぎました。

 

『もう生きていないかも…』と

諦めかけていた金曜日。

 

その日も、いつものように

夕食の準備をしていると、

 

遠くの方から、「ニャァ」という、

あいちゃんの独特な

鳴き声が聞こえてきたのです。

 

「え!?」と思い、

外に飛び出しました!

 

すると犬の散歩に行っていた夫が、

不器用な感じで、あいちゃんを

肩に乗せて帰ってきました。

 

「あいちゃん!どこにいたの?」と

泣きそうになりながら夫に聞くと、

 

最初に貼ったポスターの下で

鳴いていたそうです。

 

まるで、「これ、ぼくだから」と

言ってるみたいに…(笑)。

 

あいちゃんはガリガリに痩せて

首輪がおなかに回っていました。

 

ご飯をあげると、無我夢中で

食べながらも、何かを訴えるように

 

「ニャァ!ニャァ!」という

あいちゃん。

 

「いいからお食べ。よく帰って

きたね」と言うと、

安心したようにガツガツ食べました。

 

あの時、海でもっと思う存分

遊ばせてあげたらよかったね。

 

ごめんね、あいちゃん。

帰ってきてくれて本当にありがとう。

『地域猫ボラさんにごはんを貰う、地域猫の黒猫のちょんちょん♂』

今日は、おすぎさんのお話を動画にさせていただきました。 おすぎさん、ステキな話をありがとうございました。m(__)m 最後の写真はお話に出て来る黒猫の『あいちゃん』です。

※動画の猫はうちの近所の地域猫たちです。 私たちの動画で地域猫への理解が広がってくれると嬉しいです。

 

YouTube動画はこちらから見れます

507【視聴者さんの猫話】片方の目と耳が不自由な猫が脱走。20日が過ぎ、「もう生きていないかも」と諦めかけていたら・・・

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