今にも雪が降りだしそうな寒い日。
「ブニャ～オ！ビャ～オ！」
うちの猫が警戒心マックスな
声を出して、窓際をウロウロしていた。
どうしたんだろ？と思って
外を見ると、庭に野良の黒猫がいた。
黒猫は猜疑心たっぷりの目で
うちの猫と私を交互に睨んでいる。
寒い冬の日に、暖かい部屋で過ごす
心地よさを知っているのだろうか。
それとも狭い空間に閉じ込められて
不自由に見える
うちの猫を笑っているのだろうか。
庭の木の下で、座るでもなく、
じっと突き刺すような瞳を
こちらに向けている黒猫。
ジャージの上に
ダウンジャケットを着こんだ私は、
カリカリを乗せた紙皿を
庭の隅に置き、陰に隠れた。
すると黒猫は警戒しつつ、私が居なく
なったのを確認すると食べに来た。
カリカリと音を立てて食べる黒猫を
隠れて見ていた。
痩せて、毛並みはボロボロ、
ところどころが禿げていた。
後ろ脚と尻尾の付け根辺りには、
小さな枯葉が絡みついていた。
少しの音にも反応して、
警戒をしながらごはんを食べる姿に
何だか切なくなった。
この子は、例年より寒くなると言われている、この冬を越せるのだろうか…。
次の日、洗濯を干していたら庭の隅の
植え込みに昨日の黒猫が来ていた。
植え込みに隠れるように
小さくなってじっと目を閉じている。
洗濯を干し終わってから、昨日と同じ
場所にカリカリを置いておいた。
他事をしてから戻ってみると、
カリカリはきれいになくなっていた。
どうやら食欲はあるようなので、
とりあえず安心した。
次の日も黒猫はやって来て、カリカリ
を食べてどこかに去っていった。
いつしかうちの猫も窓際で
黒猫を見ても、騒がなくなった。
夫に相談したら『もし飼えるんだった
ら飼おう』という事になり、
近所の猫ボラさんに協力を仰ぎ、
捕獲器を借りた。
1日目、警戒して入らない。
2日目、捕獲器に毛布を被せて
中が少し暗くなるように設置。
無事捕獲成功！(≧▽≦) ﾔｯﾀ！
大暴れするかと思ったが
意外とおとなしかった。
そのまま病院で血液検査と健康診断とレボリューション(駆虫薬)を
してもらい、結果は異常なし。
去勢手術をして、
黒猫はうちの子になった。
今現在、先住猫とは
つかず離れずな感じ。
早く猫団子を見てみたい。(*’▽’) ﾎﾜﾝ
ちなみに家猫になった黒猫ちゃん、
なれたらすごい甘えん坊になった(笑)｡
| 『遊歩道に佇む、地域猫のおともだちくん♀の過去動画』
※動画の猫はうちの近所の地域猫たちです。 私たちの動画で地域猫への理解が広がってくれると嬉しいです。 |
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