【猫の不思議な話】 ペットホテルで やたら鳴く猫と 目が合った。 その瞬間・・・

猫の不思議な話

「久しぶり~、ナオちゃん

元気にやってる?」

 

「先輩久しぶりですね~、

先輩こそ元気でした?」

 

「実はさ、ナオちゃんに

折り入って頼みがあるんだけど…」

 

「え~、先輩からの頼みですか?

なんか怖いですねえ(笑)」

 

「いやいや、全然怖くないし!(笑)」

 

以前勤めていた職場の

先輩からの電話だった。

 

その先輩とはなぜか気が合って

互いに冗談を言い合うような仲だった。

 

私は動物病院の看護師をしていたが、

2年前に結婚を機に円満退職した。

 

で、その先輩の頼みというのが、

1週間ほどヘルプに

来て欲しいとのことだった。

 

夫も今は在宅勤務だし、

うちの猫たちの世話の心配もないので

引き受けることにした。

 

勝手知ったる職場ではあるが、

久しぶりの仕事ということで

 

前夜はちょっと興奮して

寝付けなかった。

 

そして動物病院にヘルプに行った

初日のこと。

 

先輩が今の状況やらを説明して

くれていたのだが、

 

その時、やたらとペットホテルの

ケージの中の茶トラ君が

 

私に向かって「ニャーニャー」と

話しかけてきた。

 

『なんだ?』と思って目をやると、

茶トラ君と目が合った。

 

すると不思議なことに、その茶トラ君が

言っていることが理解できた。

 

というか、そのまま声で聞こえた。

 

なんだろう?いわゆるテレパシー

というやつであろうか。

 

その茶トラ君が言うには

「ごはんが足りないから、

もっと欲しいよう!」だった。

 

私は反射的に答えた。

 

「う~ん、そうは言っても決まった量の

ごはんしかもらえないと思うよ」

 

そこで私は先輩の視線に気づいて

「…でしょう?先輩」

 

先輩はまるでちびまる子ちゃんの

顔に縦線みたいに

ちょっと引いた笑顔だった。

 

『まあ、ものは試し』ということで

その茶トラ君に余分にごはんあげたら、

途端おとなしくなった。

 

先輩は

「ナオちゃん、猫としゃべれるんだねえ、びっくりだわ(笑)。

 

でも、猫語で返事しなきゃ

ダメなんじゃない。たぶん秘密でしょ?」

 

「なるほど、そうですね~、

うっかりしてました。では早速」

 

ということで、

今度は私から茶トラ君に話しかけた。

 

「ごはん貰えてよかったニャ」

 

すると先輩が

「いやいやいや、それ語尾が猫なだけで

日本語だし!」と二人で一緒に大笑い。

 

当の茶トラ君はそんな私たちを見て

キョトンとしていた。

 

そんなこんなで、

忙しかったけど楽しい1週間でした。

 

『豆母に甘える、地域猫の茶トラのやっくん♂』

なおなさんのコメントを元に動画を作成させていただきました。

快く許可をくださった、なおなさんに感謝いたします。m(__)m

動画の収益は地域猫活動等に使わせていただきます。

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370【猫の不思議な話】ペットホテルでやたら鳴く猫と目が合った。その瞬間・・・
『豆母に甘える、地域猫の茶トラのやっくん♂』なおなさんのコメントを元に動画を作成させていただきました。快く許可をくださった、なおなさんに感謝いたします。m(__)m動画の収益は地域猫活動等に使わせていただきます。ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーただいまLINEの友達追加をしてくださった方に『未公開【猫のほの...

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