【猫のびっくり話】 ボロアパートの一階。 猫用に窓を開けて テレビを見てたら 遊びに来てた野良猫が、 窓に向かって 唸りだした・・・

猫のびっくり話

いちおう女。

 

今は子ども達も独立して、

夫と保護猫3頭と暮らしている。

 

独身の頃だから、うん十年前の話。

 

木造のボロアパートの

一階に住んでいた。

 

あまりにボロ過ぎて、

壁に穴があいていて、その穴から、

 

丸めて詰めた新聞の蓋を取ると、

窓を開けなくても

外の天気が確認できた。

 

ちょうどベッドの顔の位置が

穴だったから便利だった(笑)。

 

ある日のこと、窓を開けていたら

野良猫が入ってきた。

 

放って置いたら出て行ったが、

その日からうちに

毎日通ってくるようになった。

 

私は野良猫が窓から出入り

しやすいように、窓のところに

棚を置くことにした。

 

そして、自分が部屋にいる時は

窓を開けておくようにした。

 

たぶん、その野良猫は

うちだけじゃなく

他の部屋にも出入りしていたと思う。

 

と言うのも、いつもうちのアパートの

周りをウロウロしていたし、

 

誰が作ったのか、自転車置き場の奥に

ダンボールハウスも

設置されていたからだ。

 

私は毎晩のようにやって来る

野良猫に『タロー』という名前を

つけて、半同棲生活をしていた。

 

ある夜、窓は開けてあるがカーテンは

閉めた状態でテレビを見ていた。

 

見てたのは、あの頃流行っていた

「僕はしにましぇん!」って台詞が

有名なドラマ。

 

ちょうどテレビが見どころに

差し掛かった時、

 

野良猫のタローが

窓に向かって唸りだした。

 

でも、テレビがいいところだったんで

「タローどうした?」などと言いつつ、

 

私はタローの背中を

ポンポンしていた。

 

すると「フーッ!!」とタローが

すごい声を出したんで

 

驚いて窓に目をやると、

カーテンを手で少し開けて、

男が部屋を覗いていた。

 

「ええーっ⁉」と思って

私が固まっていると、

 

タローは窓の棚に飛んで行って、

男の手を引っ掻いた。

 

手は一旦引っ込んだが、

男は腹を立てたのか

 

タローを捕まえようと

更に手を窓から入れて来た。

 

タローが頑張っている間に、

部屋の隅に置いてある竹刀を持って

私も参戦。(中学時代剣道部副主将)

 

タローが飛びのいた瞬間に、無我夢中

で思いっきり『小手!』を叩き込んだ。

 

「うぅ…」という、うめき声がして

走って逃げる気配。

 

私は竹刀を木刀に持ち替えて外に

出たが、男の姿はもうなかった。

 

警察に連絡して部屋に戻ったら、

タローはベッドに座っていた。

 

安心したら力が抜けて、

何だか涙が出てきて、

私はベッドに上半身を横たえた。

 

タローはそんな私の髪の毛を

優しく毛づくろいしてくれた。

 

『いや~、猫って下手な男子より

頼りになるわ』とマジで思った…。

 

あの時は本当にびっくりしたよ。

『遊歩道のベンチで寛ぐ、地域猫の茶トラのやっくん♂の過去動画』

※動画の猫はうちの近所の地域猫たちです。 私たちの動画で地域猫への理解が広がってくれると嬉しいです。

 

YouTube動画はこちらから見れます

467【猫のびっくり話】木造のボロアパートの一階。猫用に窓を開けてテレビを見ていた。すると遊びに来ていた野良猫が、窓に向かって唸りだした・・・

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