【猫の不思議な話】 おばあちゃんのことが 大好きだった近所の猫。 おばあちゃんが 亡くなった日、 猫がやって来て・・・

猫の不思議な話

かれこれ40年以上前の話。

父は長男だったので家を継いでいた。

 

ものすごく田舎で

『これは本当に国道?』ってくらい

 

細い山道を抜けると集落があり、

そこが私の実家だった。

 

家は父、母、姉、私、

そして、おばあちゃんの5人家族。

 

おじいちゃんは私が

物心つく前に亡くなっていた。

 

おばあちゃんは家族の私が言うのも

なんだが、上品で穏やかな人だった。

 

穏やかな性格だったので

集落のみんなにも好かれていた。

 

そして、おばあちゃんは人だけじゃなく

猫にも好かれていた。

 

向かいの家で

『トラ』という猫が飼われていた。

 

40年以上前でしかも田舎のこと、

もちろん外飼いだった。

 

ある日、そのトラが

ネズミを咥えて歩いていた。

 

私はうわっと思ったが、

私の隣にいたおばあちゃんは

それを見てトラに話しかけた。

 

「まあトラちゃん、ネズミを捕まえたの。

偉いわねえ」

 

トラは嬉しそうにおばあちゃんの

ところに寄って来て撫でられていた。

 

それ以来、トラはネズミを捕ると

おばあちゃんのところに持ってきては

褒められて嬉しそうにしていた。

 

そんな、おばあちゃんと仲の良い

トラであったが、

 

不思議とうちには

入ってこようとはしなかった。

 

たぶん、トラもよその家というのを

理解していて遠慮していたのだと思う。

 

それくらい賢い猫だった。

 

少し寒くなりかけた季節の変わり目、

おばあちゃんは亡くなった。

 

布団に寝かされたおばあちゃんの元に

最初に訪れたのは猫のトラだった。

 

そして、おばあちゃんの枕元に

ネズミを置いて行儀よく座った後、

 

一度だけ、おばあちゃんの顔に

自分の頬を擦りつけて帰っていった。

 

今まで家に入ってきたことなど

なかったのに、

最後にお別れをしたかったのだろう。

 

そんなトラに家族みんなが涙した。

 

2日後、おばあちゃんが骨になって

帰ってきたとき、

玄関前にネズミが置かれていた。

 

そこはいつも、おばあちゃんが

トラを褒めて撫でていた場所だった。

 

それ以来、トラがうちに

ネズミを持ってくることはなかった…。

 

『地域猫ボラさんにごはんを貰う、地域猫の茶トラのやっくん♂、黒猫のおともだちくん♀』

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